みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
↑以前『食肉加工品について』肉とよ的に解説させていただきました。
食肉加工品には
- ハム類
- ソーセージ
- ベーコン
- 缶詰食肉製品
- 乾燥肉
などといった種類があります。
今回ご紹介するのは『缶詰食肉製品』!
真空により長期保存が可能!!
食肉製品でできた缶詰は、おかずやおつまみとして料理の「あともう一品!」に使える大変便利な食肉加工品です。
今回は缶詰食肉製品のなかでも代表的なコンビーフ・スパムについて説明していきます!
コンビーフとは
コンビーフは英語表記にすると”Corned Beef”。
こちら、もともとはコーンドビーフと読みますが、この”コーン”というのは古くは粒状の粗塩という意味だそうで。
この粗塩を用いて牛肉を塩蔵したので、コーンドビーフ‥コーンビーフ‥‥と変化していき、日本ではコンビーフ!と呼ばれるようになったんですね。
このように本来は塩漬けした牛肉を煮たものをいいますが、日本では塩漬けした牛肉を煮て細かくほぐし、牛脂とともに調味して缶詰にしたものをいう場合が多いです。
コンビーフといえば台形の形をしているのが一般的です。
缶詰にするとき大きな底面側から詰めることにより隙間なく充填できます。
そうすることで容器の中の空気を抜き、お肉の酸化を防ぐことができるのです。
生肉のようなその鮮やかな色合いから
と勘違いしてしまいがちですが、これは着色料や発色料が要因としてあげられます。
前述したとおりすでに加熱処理が済んだ状態なので、缶を開ければすぐに食べることができますよ☆
定番のサンドウィッチの具のほか、お肉の代わりに煮込み料理に用いたりします。
ちなみに日本では、牛肉以外に馬肉・豚肉・羊肉なども使われ、それら食肉を塩漬け&煮て缶詰に詰めたもの全体を『コーンドミート』と呼んでおり、そのなかでも
- 牛肉のみ‥コンビーフ
- 馬肉約80%牛肉20%以上‥ニューコンミート
などとしてJAS規格により品名が分類されています。
スパムとは
スパムというのは商品名、正式には『ポークランチョンミート』です。
もともとはソーセージの材料を腸ではなく型や缶詰に詰めたもので、広く豚肉をハムのように加工した缶詰を指します。
沖縄やハワイで愛され続けている食材で、とくに沖縄ではおむすびやチャーハン、ゴーヤチャンプルー、味噌汁の具なんかにも利用されています。
さてこのスパム、英語表記で”SPAM”と書きます。
もとはアメリカ合衆国にあるホーメル・フーズ社が販売するランチョンミートの缶詰が最初とされており、そもそもの商品名は”Hormel Spiced Ham(スパイスド・ハム)”でした。
‥が、インパクトに欠けるということで公募により”SPAM”が採用されたんだそう。
これには諸説あり、
- Spiced Hamの最初の2文字「Sp」と最後の2文字「am」をくっつけた
- 「Shoulder of Pork And haM”」の略
などとありますが、ホーメルフーズ社のHPでは”SPAMはspiced hamの略ではなく、SPAMの意味はあくまでSPAMである”とされています。
ほかにも、一種のジョークや海外版あいうえお作文のようなものとして
- 「Something Posing As Meat(肉の形をした何か)」
- 「Stuff, Pork And haM(豚肉ともも肉の代物)」
- 「Spare Parts Animal Meat(予備の獣肉)」
といったものが考えられています。
まとめ
コンビーフもスパムも、もともと非常食や携行食として発明されました。
保存が効いており開けてすぐに食べられ、あらかじめ味付けもしてあるので料理にも用いやすい‥なんて優れた食べ物なんでしょう!
さらには災害時にも非常に役立ちますので、常にある程度ストックしておきたいモノです。
常備野菜とともに”常備缶詰”も推していきたい!
今回の記事を書いて、そう思った肉とよでございました☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。