肉処とよたアレコレブログ
~喜ばれる歓び~
肉旦那のいろいろ

肉旦那による自己紹介~自営に至るまで⑩横浜単身赴任、システム化の極み。

みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖

いつもはヨメが担当しているこのブログ。

今回も、肉旦那が「自営に至るまで」をつらつら書いてくれました!

お時間があれば、ぜひこちらの「自己紹介」もカテゴリー検索でどうぞ☆

【中学生時代】

  • 第1弾『中学生時代、こんなことしてました考えてました。』

【高専時代】

  • 第2弾『高専時代、僕は出会ってしまった。』
  • 第3弾『経験から学ぶ大事のモノ=「時間」。』
  • 第4弾『僕が思う「働く」とは。』
  • 第5弾『進路の決定。』

【社会人編】

  • 第6弾『「企業戦士」参る!』
  • 第7弾『「働かないおじさん問題」の末に。』
  • 第8弾『「ターニングポイント」‥僕の選択。』
肉旦那による自己紹介~自営に至るまで⑨待望の長男誕生!‥から単身赴任!?みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖 いつもはヨメが担当しているこのブログ。 今回も、肉旦那が「...

↑前回の記事で「長男誕生、からの単身赴任!?」について書いてくれました。

50時間越えの長い陣痛との闘いを経て、待望の長男誕生‥感動もひとしおです。

‥ただ、あとにも先にも進めず、アルバイトをしながらの悶々とした日々。

そんな肉旦那へ姉カップルからの「横浜単身赴任」のお誘い‥行くしかない!

ヨメ
ヨメ
第10弾『都会の現状を肌で感じる!横浜単身赴任編』のはじまりです!
肉旦那
肉旦那
こんにちは!肉旦那です!

前回に続き、今回は横浜での単身赴任のお話を書いていきます。

息つく間もなく

会社員でもないので自発的な単身赴任。

肉旦那
肉旦那
赴任っていうのは違うんですかね?

姉たちとの話で期間は約半年と決まっていました。

何をするにも急がないと時間の猶予はあまりありません!

現地に到着した日は荷ほどきと近辺散策。

次の日には移動手段としての自転車を購入してアルバイトの求人情報を仕入れることに。

ガチガチの修行っていう訳ではないですが、自分としては折角の機会なのでしっかり勉強したい、と思っていました。

とはいえ、店側からしたらただの1アルバイトなんですから‥ある程度は気楽なものです。

妻子持ちだとか言って「妻子いるのになにしてんの?」とか変な人認定されるのが嫌というかめんどくさかったのでそこは隠してましたね。

肉旦那
肉旦那
当時関わってくれた方々、すみません

とりあえず求人を見てピックアップしたお店は3つ。

  1. FC経営で地元を中心に展開する居酒屋チェーン店
  2. 多店舗化に取り組みだした定食屋
  3. 個人経営の創作料理屋

どれも面接はパスして、3つ掛け持ちのアルバイト生活が始まりました。

何いってんの???

始まりましたが‥1つは始めて3回目の仕事中に辞めました。

肉旦那
肉旦那
③の個人経営の創作料理屋です

店主はねじりはちまきに作務衣、いかにも江戸っ子といった身なり。

店内の作りや装飾、メニューもどれも粋な感じで雰囲気あるお店だからバイト先にと選んだのですが、個人店にありがちなワンマン経営が酷すぎたようで。

まずお客さんがいない。

お客さんがいないからか、常にイライラしている店主。

よくは覚えてないんですが、どうでもいいことで従業員を怒鳴り散らしてたっけ。

肉旦那
肉旦那
お客さん1組しかいない店内でそんな怒声あびせてたら‥お客さんビビるんじゃないの?

なんて思ってました。

雰囲気あるなあと思って入った店が実は雰囲気最悪でした。

なんだかなぁ‥と思いながらの3回目のアルバイトの時にあったことが決定打となりすぐに辞めました。

このことはよく覚えてます。

‥‥‥

休憩室のような僕たちが着替える場所があって、僕がバイトに入ったのが18時‥すでに開店後のことでした。

着替えて仕事をしていたのですが、30分くらいしたところで店主が「休憩室の電気を切ったのはお前か?」と言ってきたんです。

肉旦那
肉旦那
はい。今日のシフトは自分が最後だと思ったんで消しましたけど
店主
店主
お前な、切るっていうのは客足を切るっていうことだぞ。お前店を潰す気か?

と言ってきたんです。

冗談かと思うレベルの話ですが‥大マジです。

肉旦那
肉旦那
いや、え、いや全然意味がわかりません
店主
店主
お前はまだ若いし店をもったこともないから知らないだけ。勉強しろ
肉旦那
肉旦那
いや、普通に食材だって切るじゃないすか。そもそも電気は消すだし。誰も利用してないところの電気を付けっぱなしにする意味なんてないでしょう?
店主
店主
食材を切るのはお客さんに提供するんだから当たり前だろう。必要だから切るんだ。お前が電気を切るかどうかはお客さんは必要としていない。切らなくていいものを切るから客足も切れるんだ

‥と。

こんな内容の会話でした。。。

率直に「こりゃアカンわ」と思いましたね。

まあ人の考え方は人それぞれだし、僕より人生経験も多いし、、経営者なわけだし、、、?

何もいうことはないな、と。

なんの躊躇もなく反射的に「すみません、辞めます」といって去りました。

店主
店主
勝手にしろ。25にもなって身勝手なやつだな。そんな根性だとどこに行っても何をしても通用しないぞ。お前の勝手で辞めるんだから3日分のバイト代も出さないからな
肉旦那
肉旦那
結構です。休憩室の電気代にでも充ててください

となって約1週間で職を1つなくしました。

感想としては、正直なところ「世の中にはこんなに頭の悪い経営者もいるんだなあ」と思った次第です。

気持ちも新たに!

バイトは2つになりましたが、居酒屋と定食屋の方はバイトメンバーや責任者に恵まれていたし仕事内容も楽しかったので続けることができました。

ホールスタッフをしたのでは学びが少ないかもと思い、どちらの仕事も厨房を希望して、辞めるまで厨房仕事のみをさせていただきました。

居酒屋チェーン店では厨房の仕事の中でも担当がしっかりと分かれており、刺し身や肉を切る板場、揚げ場、焼き場、サラダ場、洗い場といった形です。

僕は焼き場からスタートしたのですが、話を聞くと3ヶ月くらいはそこを担当してもらうとのこと。

肉旦那
肉旦那
事情があって約半年後にバイト辞める予定です。シフトを増やすので他のことも経験させてほしいのですが!

という旨を責任者の方に伝えると了承してもらえたので、バイト時間がかなり多めになりました。

多店舗化に取り組みだした定食屋の方も似たような感じでシフトが厚くなりました。

肉旦那
肉旦那
定食屋の方は単に店長さんが面白くてこの人と仕事がしたい、っていうのもありましたが笑

1ヶ月くらい経ったところで思ったのは、半年という期間ではできることの限度があるな、2つの仕事に絞って学べるとこまで学ぼう、ということでした。

※今現在僕がやっている精肉という仕事に直結するスキルを学んでいたわけではないので、魚はこうやって焼いたとか、トンカツはこうやって揚げたとか、ここでは実際の業務での話は割愛します。

「効率」重視

今までは飲食といっても田舎の個人店での経験しかなかったので、やはり学んだことは多かったです。

1番印象的だったのは動線の最適化

厨房に無駄なスペースがなく、順序よく左→中→右と流れる形です。

  • 複雑な注文の時にも必要なものが左に右にいくことがない
  • それぞれの人が動く物理的な距離をより短くする
  • 使用頻度の高いモノはより手に近いところに
  • 高さを利用しての収納

狭い厨房内を本当に無駄なく、空間をフルに有効活用してました。

ほかにも

  • 食材の保存方法や冷蔵庫内の整理
  • 在庫把握や食材発注の管理や仕組み
  • 掃除の仕方やそこに用いる道具や洗剤

などなど。

どれも理にかなってるというか「ほぇ~よく考えてあるなぁ」と感銘を受けました。

完全にマニュアル化されていたレシピも凄かったですよ☆

それぞれの食材が各何gとかは当たり前。

肉旦那
肉旦那
「ごま0.3g」まで書いてました笑

焼く時間なんかどれも秒まで指定されています。

仕上がりの20秒前である焼き始めから5分40秒の時点で中心部の検温をすること、そのときに60℃ならこう、70℃ならこうなんて書いてましたね。

マニュアル化・システム化は非常に勉強になりました。

ヨメ
ヨメ
チェーン店や多店舗化に取り組みだした店を選んだことも功を奏したようですな!

この横浜期間、嫁子どもを置いてきてるし、横浜に友達もいなかったし、もうやれるだけやったる!という気でいたので毎日14時間程度バイトしてました。

月に1日しか休みを取らなかったので、時給1000円と夜間時給アップで月のバイト代は40万を超えていました。

肉旦那
肉旦那
若かったからできたけど、いまそれやると確実にぶっ倒れますね!笑

この記事のまとめ

横浜単身赴任生活はこんな感じでしたね。

自分がやりたくて来たんだし、我武者羅に働きました。

いろいろな経験をさせていただきましたが、まとめるとただただこの2つ。

『若いときは体力に任せてガッツリ働く』

「ただ働く」のではなく、大事なのは『見るとこ見て、聞くこと聞いてしっかり学ぶ』

肉旦那
肉旦那
あとは変な人の下では働かないことっ!笑

長くなりましたが、横浜単身赴任編は以上です!

次回は『妻子のもとに帰る!けどまたニート‥どうするか!?編』です。

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

続きも読んでもらえたらこれ幸い!

ABOUT ME
肉とよ
山口県宇部市で精肉店を営んでいます。 お肉のことはもちろん、食に関するアレコレをはじめ、地元アレコレ、親子アレコレ‥いろんなアレコレについてつづっていけたら、と思っております。 みなさんに『喜ばれる歓び』をご提供!