肉処とよたアレコレブログ
~喜ばれる歓び~
料理

焼肉とBBQの違いって何?

みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖

こちらは肉旦那とヨメのやりとりLINE。

とくに前触れもなく肉旦那の『今日七輪しよっと』からはじまる、肉とよ家でもはや定番となった七輪焼きの一コマです。

炭火でジュワーッと火をとおす。

匂いの暴力。

煙に目がやられる。

そんな五感を刺激されたお肉は、ただフライパンで焼いただけでは味わえないやわらかさと旨味が凝縮されています。

肉旦那
肉旦那
食べる前後も面白いってステキ☆

このように、少人数はもちろん大人数が囲んで楽しめる料理として真っ先にあがるのは焼肉ではないでしょうか?

コロナ禍の今時期でも、個室 かつ 各テーブルに換気扇が完備されている!という安心感がありますよね。

さらには行楽の季節である春から秋過ぎまで、日の許す限りお外でワイワイできるのも良い☆

肉とよ家がある山口県宇部市は田舎ですので、ときに「今日お庭でBBQするからぜひいらして!」なんて誘い文句でご近所さんを呼んでみんなで盛り上がる、そんな”あるある”もあります。

‥。

さてここで、ふと疑問に思うことが。

はてなクマ
はてなクマ
どちらも同じ”お肉を焼く”のに呼び方が違うのはなんで??

今回の記事では、こちらの疑問を肉とよ的に解説していこうと思います!

『焼肉』とは

焼いた肉をタレ(醤油を基本に酒、砂糖、ニンニク、ゴマなどを調合して作った配合調味料)や塩こしょう、もしくはレモン汁などに付けて食べる‥同時に野菜も調理する場合もありますが、それらを含めて一般的に『焼肉』と呼びます。

肉を焼く方法には大きく分けて2種類、鉄板焼き直火焼き(網焼き、串焼き等)とがあります。

鉄板焼き

調理師により調理されたものだったり、ガスや電熱台などを使用したものが一般的。

フライパンを用いたり、屋内でするプレート焼肉がこれにあたります。

直火で炙られることが無いため水分が飛ぶことが少なく、比較的シットリとしてコクのある食感になります。

一方で脂が落ちにくく、そのコテコテ感が苦手な人も。。

直火焼き(網焼き、串焼き等)

屋内外問わず、基本的に炭火を用いてお肉を焼く料理を指します。

焼くときに脂が滴り落ち表面がカリッと仕上がるので比較的さっぱりとした味です。

また、火で直接炙るので焦げ目がつきやすく、落ちた脂による煙で多少燻されるので香ばしい風味となります。

肉旦那
肉旦那
こちらの直火焼きが”焼肉”の一般的なイメージではないでしょうか
8月29日は『焼肉の日』~”焼肉”と豊富なメニューについてご紹介!~みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖 アウトドア・イベントの打ち上げ‥みんなでワイワイ...

焼肉の歴史は比較的浅く、第二次世界大戦後の大阪を中心として庶民の間で「ホルモン焼き」が人気をはくし、1950年代(昭和30年代)から全国に及びました。

もとのルーツとしては朝鮮の「プルコギ(牛肉を野菜や春雨と一緒に調理したもの・すき焼きに近い)」を経て、欧米の「BBQ」の影響を受けて昨今のスタイルが確立させた、といわれています。

当初食べられていたのはカルビ(牛あばら肉)レバー・アカセンマイ(牛第4胃)・ミノ(牛第1胃)・ハチノス(牛第2胃)・センマイ(牛第3胃)などのホルモン。

ヒレやサーロイン・リブロース・タンが食べられるようになったのは最近になってからのようです。

BBQとは

一方のバーベキューはというと。

そもそもバーベキューの語源はスペイン語で丸焼きを意味する『barbacoa(バルバコア)』

これが英語圏に伝わって『barbecue(バーベキュー)』に変化しました。

ここからさらに『cue』の部分の韻が『Q』であることから、バーベキューの略が『BBQ』になったのです。

同じ直火焼きでも、屋外を主として薪や炭などを燃料として豪快に焼き上げる料理を指します。

外国と日本とではBBQ文化は大きく異なります。

日本では2~5㎜程度に薄切りにしたお肉を焼く‥というよりも「あぶる」調理法で、タレやしょうゆ、塩をつけて食べます。

食べる部位も異なり、ホルモン系のプニプニコリコリ食感はもちろん、霜降りの入った柔らかめの牛肉が好まれますね。

一方でBBQの本場アメリカでは薄切りの肉は好まれません。

数センチあるような分厚い赤身肉を、じっくりと時間をかけて調理していただきます。

お肉自体の味というよりも「いかにお肉をおいしく調理するのか?」が大事であり、ローストやスモークなどの様々な調理法と、何種類ものソースやスパイスで味わう=BBQなのです。

肉旦那
肉旦那
たんに焼くだけでなく、炙り焼きや蒸し焼き・燻製などのバリエーションもある‥非常に奥が深い料理なんですね

BBQはアメリカやカナダ・イギリス・ニュージーランド・オーストラリアなどを中心に全世界に浸透しているほか、世界中にバーベキュー協会が設立されており、ルールやマナーの啓蒙活動をとおしてBBQの普及に努めています。

そのため、このような国においてはBBQにはライフスタイル的な側面もあります。

主催者は環境への配慮や迅速な調理・お客さまへのおもてなしなど、技術・知識・作法に精通していなければならない‥とか。

ゴミを持ち帰らない、飲酒上等、大人数でバカ騒ぎ‥国内で度々問題になっている”日本人のマナー”は、そう考えると少し恥ずかしい感じがします★

まとめ

焼肉・BBQ、それぞれの特徴を解説させていただきました。

日本の焼肉はかつての鍋(ルーツといわれているプルコギ)料理の影響を受け継いでおり「焼きながら食べる」というスタイルですが、BBQはもともとかたまり肉を調理していたため「全て焼いた後にお皿に盛り付けて食べる」というスタイル。

これらをもとにカンタンに両者を比較すると、

  • 焼肉‥日本独自の食べ方。食べながら焼く!
  • BBQ‥おもてなしの心。焼き終えて食べる!

という違いがあることがわかりますね。

またそれぞれのスタイルから、ザックリとしたイメージで屋内外で少人数=焼肉、屋外で大人数=BBQ‥といったところでしょうか。

特徴はそうにしても、どちらも要は楽しんで食べるもの勝ち。

焼肉あるあるといいますか‥「焼いている人は食べることができない」という”焼肉奉行”現象。

本場のBBQスタイルなら起きなさそうですね。。笑

 

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
肉とよ
山口県宇部市で精肉店を営んでいます。 お肉のことはもちろん、食に関するアレコレをはじめ、地元アレコレ、親子アレコレ‥いろんなアレコレについてつづっていけたら、と思っております。 みなさんに『喜ばれる歓び』をご提供!