みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
食肉のなかでも比較的たんぱくな味の鶏肉は、裏を返せばどんな料理にも使用できる、まさに万能型のお肉です。
今回は『鶏肉の選び方』としまして、そのポイントを肉とよ的に解説していきます!
選び方ポイント!
鶏肉はなんといっても鮮度が重要です。
スーパーなどで鶏肉を購入するとき、たいていは食品トレイに入っており、それを傾けた際に薄赤い汁が出ているものがあると思います。
これはドリップと呼ばれる現象で、お肉のうま味成分が流れ出ている証拠でもあります。
他の食肉と比べて、鶏肉はとくにこの傾向が強く、鮮度の見極めにもなります。
また、食品トレイに入っている状態だと、手で触ったり匂いを確かめることはできません。
ぷっくりとしたお肉、張りのある皮、くすみのない色など‥美味しいお肉をゲットするためには、目利き力も必要になります。
鮮度や美味しい鶏肉を見分ける目利き力も大事ですが、では、鶏肉を選ぶときはほかに何を基準にしたらいいのでしょうか?
こんなお客さまとのやりとりが、日々肉とよでも行われます。
このように、これから作る料理に適した鶏肉を選ぶことが大切です。
薄切りや焼肉用などに切り分けられることが多い牛・豚肉とは違い、鶏肉は部位ごとに販売されることが多いですよね。
食肉業界ではモモ・ムネ・ササミ・手羽(元・中先)の5部位にわけられており、下記のような特徴をそれぞれ持っています。
部位 | 特徴 |
モモ | 肉質はかたく、身自体に脂肪がほどよく入っている。加熱時にかたまりにくく、ジューシーで弾力のある食感が特徴。うま味とコクが強い。 |
ムネ | 脂肪分が少ないためカロリーが低い。肉質は筋肉の繊維が細かいためやわらかく、味は非常にたんぱくであっさりしているのが特徴。 |
ササミ | |
手羽元 | コラーゲンや脂肪分がとくに多く、味は濃厚。いずれも皮・骨付きで販売されており、煮ると骨からもだしが良く出て、うま味とコクがさらに増す。 |
手羽中・先 |
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部位 | オススメ料理 |
モモ | から揚げ、焼肉、煮物、ステーキ、照り焼きチキン、鍋、グラタン |
ムネ | とり天、フライ、サラダチキン、蒸し鶏 |
ササミ | |
手羽元 | 水炊き、カレーやスープなどの煮込み料理、ローストチキン |
手羽中・先 | から揚げ、ローストチキン、先部分のみをスープのだしとしてもいい |
特徴を生かし、料理に適した部位を選びましょう!
地鶏の美味しさの秘密
先日、知り合いの方に烏骨鶏の卵をいただきました♡
烏骨鶏のような日本古来の銘柄鶏は地鶏と呼ばれおり、地域ごとに特産鶏として日本各地で開発・生産が活発に行われています。
【地鶏の定義】
- 在来種の純系もしくは在来種の地が50%以上入っていること
- 飼育期間が80日以上であり、28日齢以降は平飼いもしくは1㎡につき10羽以内で飼育された鶏
※平飼い‥鶏舎内、又は屋外において、鶏が地面で自由に運動ができる飼い方
地鶏は成長が遅く、出荷されるまでに20週間程度かかります。
しかし【定義】にもあるとおり、放し飼いなどの運動量の多い環境で飼育するので、筋繊維が太く引き締まり、地鶏独特の歯ごたえとなります。
また、ストレスフリーのため、風味やコクもブロイラーに比べると段違いにあります。
筋肉がしっかりし、風味・コクがよい地鶏。
やわらかくて、どんな料理にも応用できるたんぱくな味のブロイラー。
どちらを選ぶかは、食べる人の好みにより変わってきます。
まとめ
鶏肉を選ぶときのポイントは2つ。
- 鮮度
- 料理に適している部位か
鶏肉はどの部位もほぼ一定に低価格なので、普段使いには本当にありがたい食肉ですね。
モモ肉はジューシー、ムネ肉はもっさり‥
これは料理をする人にとっては当たり前の事実。
簡単な説明ではありましたが、鶏肉選びの参考にしてもらえると嬉しいです☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。