みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
お店にある「切り落とし」を勧めてくる肉旦那と、書かれてあるとおり「小間切れ」で作りたいヨメとの、ある日の会話です。
精肉屋のヨメながらお肉に疎いので、切り落としも小間切れも、ぶっちゃけ同じに見えてしまうのですが‥
そんな疑問から調べてみたら、この2つには明確な違いがありました。
今回は『切り落としと小間切れのちがい』について、肉とよ的に解説いたします!
部位はどこ?
おもに牛・豚肉で見かけるこの2つ。
ラベルには「牛肉小間切れ」や「豚肉切り落とし」と表記されていることがありますが、もちろんそんな部位はありません。
これらは単に薄く切られたお肉の呼称であり、部位はあまり関係ありません。
とはいえ小間切れ肉でいうと、牛肉なら外モモ肉、豚肉ならカタ肉を使う場合が多いようです。
ウデ肉も筋が多くて少し硬いので切り落とし、小間切れ両方に使われやすいんだそう。
‥が、これはそういう傾向にあるというだけで、切り落としにも小間切れにも使用されるお肉はどの部位の可能性もあります。
理由を先に簡単にいうと、どちらのお肉も『かたまり肉の端っこのほうのお肉』だからです。
『均一』な切り落とし
スーパーなどで売られている切り落とし肉の場合、ラベルには「バラの切り落とし」「モモの切り落とし」という風に「○○の~」と部位が書かれていることが多いです。
また、厚さも均一。
かたまり肉を順にスライサーで薄く切ることで、断面の形が一緒になり、整然と並べられたもの‥それが「薄切り」です。
対して「切り落とし」は、薄切りをしたあとのかたまり肉、その端のほうの残ったお肉を、厚さを同じにして切ったものです。
同じブロックから出たお肉ですが、形が整っていないだけで少し安いので、リーズナブルに高級肉が味わえます。
『ミックス』小間切れ
かたまり肉の端っこのお肉ですが、その部位はモモだったりバラだったりロースだったり。
厚さも、1㎜に切ったしゃぶしゃぶ用だったり、2㎜に切った薄切りだったり、3㎜に切ったしょうが焼き用だったり。
かたまり肉の形を整えるときに出るお肉の切れ端を、部位や厚さ・大きさ関係なく詰め合わせたものが「小間切れ」です。
また、小間切れ肉は切り落とし肉よりも1枚あたりのサイズが小さく、一辺が大きいものを切り落とし肉、小さいものをこま切れ肉と呼んでいるところもあるそうです。
部位にこだわらず、小さめに切って調理する炒め物や煮物に最適なのがこの肉。
各部位のいいとこ取りだと思えば、いろんなコクがでて美味しくなりそうですよね!
そして小間切れのいいところは、なんといっても安くてお財布に優しい!
どんな部位でもこだわらないからガッツリお肉が食べたい!というときは小間切れがいいかもしれません。
まとめ
わかりやすく表にしてみました。
切り落とし | 小間切れ | |
部位 | 特定 | 不特定 |
厚さ | 均一 | バラバラ |
大きさ | バラバラ | バラバラ |
価格 | 部位による(各薄切りよりは安い) | 安い |
向き料理 | すき焼き、しゃぶしゃぶ | 炒め物、煮物 |
部位と厚さがその呼び方に関わってくるようです。
当店では、牛肉の切り落としとして、↓こちらをお客さまに提供しています。
脂肪が少なく噛みごたえがいいモモ肉と、ジューシーでやわらかいバラ肉を組み合わせることで、どんな料理にも合う!とご好評いただいております♡
美味しいお肉をどうぞ上手に活用してください☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。