みなさんこんにちは、田舎の精肉店肉処とよた略して『肉とよ』です🍖
ロース、バラ、モモ、ホルモン‥スタンダードなものから、サンカクやカイノミ、とうがらしなどといった聞いただけではどの場所のお肉なのかすぐには思いつかないモノも。
それほどまでに牛肉にはさまざまな部位があります。
https://www.nikutoyo.com/beef-parts②/
そんな牛肉の中でも最上級の部位として耳にする「シャトーブリアン」。
希少価値が高く、“究極の赤身”や“幻の部位”ともいわれています。
今回はそんな『シャトーブリアンの魅力』について解説していきます。
シャトーブリアンとは
赤身ながら非常にやわらかく、「一度食べたら忘れられない!」と食通たちをうならせているお肉、シャトーブリアン。
どこのお肉かというと‥
牛肉の中でも断トツの柔らかさを誇るヒレ肉、それのさらに中心部にあたるお肉です。
運動をほとんどしない場所の肉のため、きめが細かくてやわらかく、肉質としても非常に優れています。
それなのに脂肪が少ないので、牛肉の中では実は比較的ヘルシーという驚きも。
牛肉にしてはちょっとオシャレなネーミングをしていますよね。
18〜19世紀に活躍したフランスの政治家”フランソワ・ルネ・ヴィコント・ドゥ・シャトーブリアン“が好んだことからこの名がつけられた、といわれています。
彼は、あまりのおいしさから、料理人に命じて調理させ、この部位ばかりを食べていたのだとか。
希少部位ゆえに
ヒレ肉はスーパーなどでも見かけると思いますが、シャトーブリアンという名前は、ステーキ屋さんなどに行かない限り「聞いたことがある」程度の方が多いと思います。
一体なぜシャトーブリアンはそんなに珍重されているのでしょうか?
先ほど、ヒレ肉の中でも特に肉質のよい真ん中の部分であるとご説明しましたが、そもそもヒレ肉自体が牛1頭から約3%ほどとしかとれない高級部位です。
そのヒレ肉の中でも特に厳選された最高級の部位がシャトーブリアンとされています。
とれる量がきわめて少ない大変希少な部位で、牛1頭から約600gしか取れません。
ちなみに、シャトーブリアンをステーキ専門店で食べるとき、お値段の相場は1枚150gで10,000〜16,000円ほどといわれています。
ブランド牛のなかには、なんと60,000円を超える超高級品もあるというからビックリ!!
柔らかいワケ
シャトーブリアンが含まれるヒレ肉はサーロインの近くにある部位で、牛の身体のなかで最も動かすことの少ない筋肉の部位です。
筋肉は、よく動かせば動かすほど強くかたくなりますが、反対にあまり使用していない筋肉はどんどんやわらかくなっていきます。
ヒレ肉は、通常は運動などにほとんど関わらない部位で、やわらかな肉質を保っているといわれています。
シャトーブリアンは、そのヒレ肉の中心に位置するお肉で、牛肉の中でも最もやわらかい部分。
さらにただやわらかいというだけではなく、脂肪が少ないのも特徴です。
やわらかな肉というのは普通、霜降り肉のように、赤身に細やかな脂肪‥いわゆるサシが多いとされていますが、シャトーブリアンはやわらかいのに脂肪が少なめ。
赤身肉ですが非常にやわらかく、肉汁もたっぷりで、上品な味が特徴的です。
まとめ
牛肉の最上級部位といわれるシャトーブリアン。
これだけ希少価値が高く、おいしいものだということがわかれば、多少お値段が高いのも納得です。
「お店で食べるのはちょっと敷居が高いかな‥」という方は、ぜひおうちで焼いてみてください。
↑ステーキを食すときはこちらを参考にどうぞ。
シンプルに焼くだけでも、シャトーブリアンならではのほかにはない繊細な味とやわらかな食感に、きっと魅了されるはずです。
特別な日に、みなさんもぜひいかがでしょうか☆
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。